【症例紹介】朝起きられない中学生男子が「学校に行けるようになった」までの記録
【患者情報】
年齢:14歳
性別:男性
主訴:朝起きられない、頭痛、めまい、倦怠感
【来院までの経緯】
中学生の男の子。昨年から「朝がきつい」と訴える日が増え、今年の4月末からは朝にまったく起き上がれなくなるほどの状態に。
母親に促されても起き上がるのが困難で、頭痛やめまい(体位を変えるとクルクルと回る感覚)が起こる。
午後になると比較的元気を取り戻すが、午前中はほぼ寝たきりで、学校にも行けない日が続いていた。
夕方には塾に行くこともあり、明らかに時間帯で体調に差があることから、「起立性調節障害(OD)」や「自律神経の乱れ」が疑われた。当院の「自律神経調整とセロトニン活性」による整体に希望を持って受診された。
セロトニンテストでは「31点(軽度低下)」と判定された。
【初診カウンセリング】
朝の倦怠感と頭痛、めまいが主な訴えで、生活リズムの乱れや朝の光不足も疑われた。母親が毎朝ベランダに出して日光浴を促していたが、起きること自体がつらく続けられないことも多かった。
本人は「学校に行けないのが一番困る」と自覚しており、少しでも状態を改善したいという思いがある。
体力も落ちており、肩こりや首の張りも強く、身体面からのアプローチが必要と判断。
【施術プラン】
月1~2回の通院ペースで、「セロトニン活性療法」と「BMK自律神経整体」を中心に施術を実施。
特に朝の不調を改善するため、後頭部・首・腹部を中心とした神経ポイントへのアプローチを行い、
自宅では「セロトニン体操」と朝のキウイ摂取を指導。
【施術経過】
第1回目
施術:セロトニン活性、後頭部・耳部アプローチ、横隔膜の解放
反応:「頭が軽くなった感じ」「ちょっと楽かも」と本人談。翌日少し楽に起きれたと後に報告
第2回目
状態:前週と比べて頭痛・めまいともに軽減傾向。首・肩のこりが強く出ており、起床後しばらくは体の重さを感じている。
施術:肩甲骨周囲のリリース、耳部~前頸部の自律神経アプローチ
指導:セロトニン体操の実践指導
第3回目
状態:朝のだるさは残るが、日中の活動時間が伸びてきた。本人曰く「マシかも」。
施術:体幹部の深部調整、横隔膜・腹部の反射点、胸郭アプローチ
補足:自律神経の昼夜の切り替えを促すアプローチを強化。朝のキウイ摂取をすすめる
第5回目
状態:週末に中総体の応援で体力を使ったが、「頭痛やめまいは出なかった」と報告。
朝も起きられる日が増え、少しずつ登校できるようになったとのこと。
施術:脊柱調整、肩~背中の深層筋リリース
補足:「自分で頑張ったこと」として、セロトニン体操やキウイ摂取の習慣が本人の口から出てくるようになった。
【考察】
本症例は、典型的な「起立性調節障害(OD)」と「自律神経の昼夜リズムの乱れ」による慢性的な朝の不調のパターンであり、
セロトニン活性と自律神経調整が奏功した一例である。
施術と並行して、生活習慣(朝の光刺激、栄養、体操)への取り組みも功を奏し、
本人の「登校したい」という主体的な気持ちと相まって、登校可能な日数が増加した。

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