【患者情報】
年齢:28歳
性別:男性
主訴:起立性調節障害、自律神経失調症、軽度うつ、めまい、頭痛、吐き気
【来院までの経緯】
患者様は2年前から朝の強い倦怠感や立ちくらみ、吐き気などの体調不良が続き、日常生活に支障を感じていた。
IT系のリモートワーク中心の生活で生活リズムが乱れ、1年前には朝起きることすら困難に。
病院では「起立性調節障害と自律神経失調症」と診断されたが、薬では一時的な改善にとどまった。
症状は悪化し、吐き気・頭痛・めまいが重なる日も増加。精神的にも意欲が低下し、「軽度うつ」の傾向と診断。薬に頼らない根本的な改善を求めて、当院を受診された。
【初診時のカウンセリング】
主な訴え
朝起きられない(午前中はほとんど動けない)
めまいが突然襲う(立ち上がるとふらつく)
常に頭が重く、思考がぼんやりする感覚
食欲不振、時折吐き気あり
肩・首の緊張が強く、呼吸も浅い感じがする
気分が落ち込み、外出をすることが出来ない
姿勢評価:猫背が強く、頭部前方位の典型的なストレートネック姿勢
可動評価:頚部~背中の筋緊張が強く、胸郭の広がりが少ない
自律神経バランスチェック:交感神経優位で、リラックスができにくい状態
セロトニン感受性テスト:反応が鈍く、セロトニン不足による精神的不調が疑われる
【初回施術内容】
セロトニン活性療法
後頭部アプローチ(自律神経の調整)
仙骨アプローチ(自律神経の安定)
呼吸指導
【第2回目施術】
経過:来院時も顔色が悪く、睡眠の質が浅く感じるとのこと。朝の吐き気が強く、ほとんど食事が摂れていない状態。
施術:
セロトニン活性療法
BMK自律神経:後頭下部アプローチ、百会アプローチ
施術後:呼吸がしやすくなったとの感想あり。表情に少し余裕が出る。
【第3回目施術】
経過:朝のめまいと頭痛が継続。前回の施術当日は少し眠りやすかったと実感あり。
施術:
セロトニン活性療法
BMK自律神経:耳前方~側頭部アプローチ、前頸部アプローチ
頚部の軽いモビライゼーションで筋緊張を緩和
施術後:「頭がぼんやりする感じが少し取れた」
【第5回目施術】
経過:朝の吐き気は依然としてあるが、「午前中に一度ベッドから起き上がれる日が出てきた」との報告。
施術:
BMK自律神経:後頭部アプローチ、翳風アプローチ
セロトニン活性療法
骨盤〜仙骨の調整(仙骨上アプローチ)
指導:起床時の「3分間ストレッチ」と「窓を開けて朝日を浴びる習慣」を提案。
変化:施術翌日の朝に「比較的すっと起き上がれた」と本人から報告あり
【第6回目施術】
経過:前回以降、軽度の頭痛が残るものの、「体がだるくて動けない」感覚がやや減少。
朝食が少量ながら摂れる日が出てきた。
施術:
BMK自律神経:耳前方~側頭部アプローチ、頭部アプローチ、百会アプロー
セロトニン活性療法
仙骨マニピュレーション(自律神経の安定)
指導:スマホの使用時間を夜1時間減らすよう提案。
変化:午前中に軽いウォーキングを10分実施できたと報告あり。
ご本人の表情も柔らかくなり、「少しずつ前向きになれている」との言葉があった
この患者様は、起立性調節障害や自律神経の乱れによって、朝起きられない、めまい、吐き気、頭痛などの症状が長く続いていました。
セロトニン療法とBMK自律神経調整を中心に施術を重ねたことで、少しずつですが朝の不調や体のだるさが軽減し、生活リズムが整い始める変化が見られました。
今後も施術を継続しながら、日常生活の改善とセルフケアを取り入れることで、安定した体調を目指していきます。
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