「吐き気をともなうつらい頭痛と慢性的な肩こり・冷えに悩む40代女性の症例」

【患者情報】

年齢43

性別女性

慢性頭痛(吐き気を伴う)・肩こり・腰痛冷え

特に頭痛がひどいと仕事がまったく手につかなくなり、吐き気を伴い、暗い部屋で安静にして寝ていないと耐えられないほどである。目に光が入るだけでつらくなることも多く、過去にMRI検査を受けたが、明確な異常は見つからなかったという。

仕事による疲労の蓄積や、ストレスも強く、本人いわく「眠れない夜はスマホでネットショッピングを延々としてしまうことがある」とのことで、生活習慣の乱れも不調に影響している可能性があった。

睡眠の質も浅く、途中で目が覚めることが多いという。

【初診時の評価と方針】
初診時のカウンセリングでは、日常的な疲労とストレスが重なり、自律神経の乱れが全身に影響を及ぼしている印象を受けた。特に肩甲帯から頸部にかけての筋緊張が強く、姿勢の崩れ(巻き肩、猫背)も確認された。骨盤の左右差や腰部の緊張もあり、全身のバランスが不安定な状態だった。

施術は、自律神経の安定を目的にBMK自律神経整体を中心とし筋骨格系の疲労と歪みにはパーフェクト整体で対応する方針とした。あわせて、生活習慣の見直しも提案し、特に就寝前のスマホ使用や睡眠環境の改善についてアドバイスを行った。

 

【施術経過】
第1回目
施術:BMK(耳・後頭部・頸部アプローチ)、パーフェクト整体(骨盤・肩甲帯の調整)
反応:施術直後、「視界がクリアになって肩が軽くなった」「呼吸がしやすくなった」との感想あり

第2回目
状態:頭痛の頻度が減少し、仕事中に集中できる時間が増えた
施術:首から肩にかけての可動域を広げる調整を中心に実施

第3回目
状態:体調に日による波があるものの、「仕事終わりの疲れ方が以前と違う」と実感あり
施術:頚部と胸郭周囲の筋緊張の緩和、全身の疲労軽減を目的に調整

第4回目
状態:午後〜夕方にかけて、側頭部〜後頭部の重だるさと首のつらさが出やすい(吐き気は前ほどない
施術:頭蓋と頚椎のバランス調整、胸郭の可動改善と呼吸誘導を実施

第5回目
状態:頭痛が軽減する日が増え、肩こりの不快感も以前ほど気にならなくなった。まだまだ頭痛と吐き気の辛さがあるとのこと

施術:疲労回復を促す全身調整、継続的なケアを提案

第6回目
状態:冷えの感覚がある、就寝時に足が冷えるのが気になる(冷えによる頭痛も説明)
施術:下肢と体幹の血流促進、体操指導。自律神経の安定を意識した施術を継続

第7回目
状態:仕事による首・肩の疲労感は残るが、「以前のようにひどくなることはなくなった」と実感
施術:脊柱全体と頭部の連動性調整、深部筋の緩和を中心に施術

第8回目
状態:頭痛がさらに軽減し、日常生活の支障がかなり改善した
施術:BMK(耳部・後頭部)、パーフェクト整体による全身の定着調整を実施

 

【考察】
この症例では、仕事による精神的・肉体的な疲労と、睡眠の乱れが慢性的な肩こり・頭痛・冷えに繋がっていたと考えられる。
BMK自律神経整体により神経系の過緊張をやわらげると同時に、パーフェクト整体で全身の筋肉と関節の動きを整えることで、症状の改善が徐々に現れた。

本人も「以前のように毎週頭痛に悩まされることがなくなった」と実感しており、現在は月1〜2回のメンテナンス施術を継続しながら、快適な生活を取り戻しつつある。

西島整骨院