朝起きたときのふわふわするめまいが不安だった50代女性の施術経過
患者情報
年齢:50代
性別:女性
主訴:めまい、首・肩こり、頭痛、不眠
生活背景:デスクワーク中心のお仕事をされており、仕事の忙しさや精神的な負担が続いていました。
来院までの経緯
以前から、朝起きたときに身体や頭がふわっとするようなめまいを感じていました。
また、バドミントンなどで身体を回転させたときや、頭の位置を変えたときにも、ふらつきを感じることがありました。
日中は比較的落ち着いているものの、朝や夜に症状が出やすく、寝つきが悪い、眠っても2〜3時間で目が覚めるといった睡眠の問題も抱えていました。
めまいが起こることで、
「一人で外出したときに症状が出たらどうしよう」
という不安も強くなっていました。
過去には動悸やパニック症状で心療内科を受診した経験もあり、乗り物に乗ることへの不安も残っていました。
ご本人は、めまいを気にせず外出し、お子さんと安心して遊べるようになりたいという思いで来院されました。
初診時の評価
初診時は、デスクワークによる猫背姿勢と、首から肩にかけての強い緊張がみられました。
特に、首の側面にある斜角筋や、肩甲骨周辺、後頭部の筋肉が硬くなっていました。これらの部位は、頭の位置を支えたり、呼吸を補助したりする働きがあります。
また、仕事のストレスや睡眠不足が重なり、身体がリラックスしにくい状態になっている可能性が考えられました。
めまいは耳や脳だけの問題とは限りません。首肩の緊張、姿勢、睡眠、ストレスなどが複雑に関係して、症状を感じやすくなることがあります。
そのため、めまいだけを見るのではなく、自律神経、首肩の状態、背骨や骨盤のバランス、睡眠状態を含めて施術を進めることにしました。
施術プラン
施術では、セロトニン活性療法と自律神経への整体を中心に行いました。
セロトニン活性療法は、頭部や首周辺にやさしい刺激を加え、身体が落ち着きやすい状態を目指す施術です。
あわせて、背骨をやさしく揺らしながら整えるDRT、首肩や胸郭、骨盤、股関節周辺の調整を行いました。
めまいが落ち着いた後も、頭痛や首肩のこり、睡眠状態を確認しながら、定期的な身体のメンテナンスを続けました。
施術経過
1回目
朝起きたときや、身体を回転させたときのめまいがありました。首肩のこりや姿勢の崩れも強く、自律神経への施術と頭部、首周辺の調整を行いました。
施術後は、身体の緊張が緩み、頭や首周辺が軽く感じられた様子でした。
2回目
朝と夜にめまいがあり、寝つきの悪さや夜中に目が覚める状態も続いていました。
セロトニン活性療法を行い、睡眠と自律神経の関係についても説明しました。
3回目
横になったときに一時的にふらっとすることはありましたが、普段のめまいはほとんど気にならなくなっていました。
不眠も以前より改善していました。一方で、右側を中心に首肩の動かしにくさが残っていたため、首、肩甲骨、背骨、頭部の調整を行いました。
4回目
めまいの状態は良好でした。
腰や脚の重さ、背中の緊張、全身の疲れが気になるようになっていたため、背骨、腰、下肢、頭部を含めて全身を調整しました。
めまいだけでなく、身体全体の疲労状態を整える段階へ移っていきました。
5回目
美容室で頭を後ろに倒したときに一度めまいを感じましたが、それ以外ではほとんど症状はありませんでした。
首肩の張りや腰の疲れがみられたため、頭部、首の側面、背骨、骨盤周辺を調整しました。
頭の位置を大きく変えたときにだけ症状が出る状態となり、日常生活での不安は少しずつ減っていました。
6回目
ヨガで頭を動かした際に、少しふらつきを感じたとのことでした。
首のこりが強かったため、斜角筋や側頭部、肩周辺を丁寧に調整しました。
首周辺への施術中には、「血が流れるような感じがする」と話され、首の緊張が緩む感覚を実感されていました。
7回目
「めまいがなくなった」と報告がありました。
一方で、首肩の硬さや後頭部の頭痛がみられました。めまいへの施術から、頭痛や首肩の疲労、ストレスによる身体の緊張を整える施術へ重点を移しました。
8回目
全身の疲れがあり、特に上半身の疲労が強い状態でした。
めまいの再発はなく、首肩や背中を中心に全身のバランスを整えました。
9回目
後頭部から首にかけての頭痛と、首肩の疲れがみられました。
自律神経への軽い調整と、後頭部、首の側面、頭部の施術を行いました。あわせて、身体を支える筋肉を整えるため、EMSも体験されました。
10回目
首肩のこりと、右耳の後ろ付近の頭痛がありました。また、夜中に目が覚めることや、ふくらはぎがつる症状もみられました。
首、頭部、耳の後ろ、腰、下肢を調整し、夕食時間や睡眠、血糖変動と身体の緊張についても説明しました。
11回目以降
仕事を退職し、精神的な負担が減ったことで「気持ちに余裕が出てきた」と話されていました。
めまいは落ち着いた状態を維持し、首肩、頭部、背中や腰の疲労を中心に施術を継続しました。
仕事が落ち着くにつれて、身体全体の緊張も以前よりやわらいでいきました。
施術を重ねてみられた変化
施術開始当初は、朝や頭を動かしたときのめまいがあり、一人で外出することにも不安を感じていました。
数回の施術後には、日常生活でのめまいはほとんど感じなくなり、美容室やヨガなど、頭の位置を大きく変えたときに一時的にふらつく程度まで落ち着きました。
その後は、めまいの再発を防ぎながら、首肩こり、後頭部の頭痛、睡眠の問題、全身疲労への施術を行いました。
仕事の負担が軽くなったことも、心身の緊張が和らぐ大きなきっかけになったと考えられます。
考察
この症例では、頭の位置を変えたときのめまいだけでなく、首肩の強い緊張、不眠、過去のパニック症状、仕事のストレスなどが重なっていました。
めまいが起こると、また症状が出るのではないかという不安が生まれます。その不安によって身体に力が入り、首肩がさらに硬くなり、睡眠も浅くなるという悪循環に陥ることがあります。
頭部と首周辺へのやさしい施術、自律神経へのアプローチ、背骨や骨盤の調整を組み合わせたことで、身体がリラックスしやすくなり、めまいを感じる頻度が少しずつ減っていったと考えられます。
また、症状が落ち着いた後も定期的に施術を続けたことにより、めまい以外の頭痛や首肩こりにも対応できました。
ただし、めまいには耳や脳、血圧、薬の影響などが関係する場合もあります。強いめまい、ろれつが回らない、手足に力が入らない、激しい頭痛などがある場合は、整体より先に医療機関を受診することが大切です。
まとめ
めまいが続くと、症状そのものだけでなく、
「外出先で起きたらどうしよう」
「一人で出かけるのが怖い」
という不安が生活を狭くしてしまうことがあります。
今回の患者様も、最初は一人での外出に不安がありましたが、身体の緊張や自律神経の状態を一つずつ整えていくことで、日常生活でめまいを感じることが少なくなりました。
めまいは、原因が一つだけとは限りません。
首肩のこり、姿勢、睡眠、ストレスなどを含めて身体全体を見直すことで、改善のきっかけが見つかることがあります。
めまいを理由に、やりたいことを諦める必要はありません。焦らず身体を整えながら、安心して行動できる毎日を少しずつ取り戻していきましょう。
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