【朝の回転性めまいから始まった不安──ふわふわ感と耳の閉塞感を抱えた女性の回復経過】

【患者情報】
40代女性
主訴:回転性めまい、ふわふわ感、耳の閉塞感、首肩こり、右肘の痛み
職業:コールセンター勤務(長時間のデスクワーク)

【来院までの経緯】
ある朝、突然強い回転性のめまいが起こりました。初めての経験で強い不安を感じ、耳鼻科では突発性難聴の診断。薬で一旦落ち着いたものの、その後も「ふわふわする感覚」や耳の詰まり感が続くようになりました。

朝に耳がこもる感じが強く、座っていても立っていてもふわっとする。
「また強いめまいが起きたらどうしよう」という不安が常にありました。

既往歴には過敏性腸症候群があり、胃腸も壊しやすい体質。
デスクワークによる首肩こり、姿勢の歪みも自覚されていました。

「いつまで続くのか分からないのが一番怖い」とお話しされたのが印象的でした。

【初診評価】
姿勢は左右差があり、肩の高さ・へその位置・ウエストラインに歪みが見られました。
頚部から胸椎にかけての可動性が低下。
自律神経は不安優位。セロトニン反応はやや弱め(情動安定ホルモンの働きが低下傾向)。
斜角筋(首の深部筋)の緊張が強く、耳周囲の循環にも影響していると考えられました。

めまいは耳だけの問題ではなく、「神経・姿勢・循環」が絡み合っている状態と判断しました。

【施術プラン】
セロトニン活性療法で神経の安定を図り、BMK自律神経整体で首〜耳周囲の調整。
あわせて背骨矯正(DRT)で全身バランスを整える方針としました。
頻度はまず安定するまで間隔を詰め、その後は状態に応じて調整。

目的は「発作を消す」ではなく、「起きにくい身体に整える」ことです。

【施術経過】

1回目
施術後「頭が軽い」との反応。ただ神経の反応はやや鈍く、継続前提で説明。

2回目
ふわふわ感は継続。首を横に倒す体操で軽減することを確認。耳の閉塞感あり。神経と頚部の関連が明確。

3回目
めまいは軽減傾向。背中の張りが気になる。右肘にテニス肘様症状出現。首の深部筋調整で肩甲骨付近に響く反応あり。

4回目
めまいはほぼ出なくなる。耳の詰まり軽減。胃腸は不安定。足の冷えやつりあり。循環系の改善に着手。

5回目
右肘悪化(バッグを前抱え)。背骨矯正と大腰筋調整を強化。

6回目
肘は外側痛が明確。斜角筋の左右差が強く、首からの影響が大きいと判断。頭部調整を追加。

7回目
肘は掃除後に再発。めまいは安定。自律神経+上肢調整を組み合わせる。

8回目
めまいは良好維持。身体の硬さが目立つ。背骨・棘上筋・屈筋ストレッチを実施。

改善は一直線ではなく、肘の再発など波はありましたが、めまい自体は徐々に安定。

【10回目前後の変化】
回転性めまいは再発なし。
ふわふわ感も日常生活に支障ない程度へ。
耳の閉塞感はほぼ消失。
「また起きるかも」という恐怖感が減り、表情も穏やかになりました。

【考察】
この症例の本質は「耳の問題」単独ではありませんでした。

① 首の深部筋緊張による循環低下
② 背骨の歪みによる神経負担
③ 不安による交感神経優位

この三つが絡み合い、めまいとして現れていたと考えます。

セロトニン活性で神経の土台を整え、
背骨矯正で構造を安定させ、
日常姿勢の修正で再発を防ぐ。

その積み重ねが、発作頻度の減少につながりました。

現在は定期的なメンテナンスを継続中。
「前のような不安な毎日ではなくなった」と笑顔で話されています。

めまいは突然始まりますが、
身体は必ずサインを出しています。

同じように不安を抱えている方へ。
“整えることで、安心は取り戻せる可能性がある”
そのことを、この症例が教えてくれました。

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