患者情報
年齢:16歳
性別:男性
主訴:1日中続く頭痛が最もつらい
既往歴:1年前に小児科で心拍数・血圧の検査を受け、起立性調節障害と診断。MRI・CT検査では異常なし。
症状:だるさ・重さを感じる 頭痛が1日中続く自律神経の乱れが疑われる ストレス(特に勉強の負担)
めまい(歩行時にふらつく) 朝起きるのがつらい
【初診(カウンセリング・施術方針)】
小児科で診断された起立性調節障害により、長引く頭痛や倦怠感、朝の不調が顕著に現れていた。勉強へのストレスも強く、身体的な問題だけでなく精神的な負担も関係している可能性が高いと考えられた。
施術プランとして、セロトニン活性療法とBMK自律神経調整を組み合わせ、自律神経のバランスを整えることを目標に設定。
【第2回目施術】
経過:頭痛が続いている
施術:セロトニン活性療法を実施。
指導:セロトニン体操を指導し、日常でのセルフケアを開始。
【第3回目施術】
経過:頭痛が強くなり、側頭部から後頭部にかけて痛みが広がる。1日中痛みが続く。
服薬開始:水曜日から抗うつ薬を服用開始。薬の副作用の可能性も考えられる。
施術:セロトニン活性療法 + 自律神経調整(後頭部アプローチ)を実施。
指導:首・肩のストレッチ指導を行い、日常の緊張緩和を促す。
【第6回目施術】
経過:表情が和らぎ、薬を飲むことで少し落ち着いているが、学校にはまだ通えていない。オンライン授業も受けられていない状況。
施術:DRT(脊椎調整) BMK自律神経調整 脳活性アプローチ
これらを組み合わせ、神経系の働きを改善
【第7回目施術】
経過:以前よりは状態が良くなっているが、頭痛はまだ続く。特に側頭部に痛みが残る。
施術:セロトニン活性療法 + 側頭部アプローチを継続。
【第8回目施術】
経過:体調が少しずつ改善しており、薬を減らしても頭痛が軽減している。
施術:自律神経の調整を継続し、生活のリズムを整えるようアドバイス。
治療を続けることでさらなる改善が期待できることを伝え、継続的な施術の重要性を説明。
【考察】
この症例では、起立性調節障害による頭痛や倦怠感、自律神経の乱れが主な問題となっていた。ストレスや生活リズムの乱れが症状を悪化させている可能性があり、薬の影響も考慮しながら慎重に施術を進めた。
施術を重ねることで、頭痛の頻度や強さが軽減し、薬の減量にも対応できるようになった。まだ学校復帰には至っていないが、体調の改善が見られるため、引き続き自律神経の調整とセルフケアを組み合わせながら、生活リズムを整えていくことが重要である。
【まとめ】
起立性調節障害による頭痛や倦怠感は、セロトニン活性療法や自律神経調整を継続することで、徐々に改善の兆しが見られます。症状の波はあるものの、適切な施術とセルフケアを継続することで、より良い体調へと導くことが可能です。
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