年齢:30代
性別:女性
診断:パニック障害、うつ病 猫背 肩こり
主訴:外出時、特に人ごみの中で発作が発生しやすい。また、自宅でも突如として発作が起こり、冷や汗が止まらない。他に、胸の圧迫感、息苦しさ、動悸、のどのつまり感、胃の不快感、首や肩のこりが頻繁に発生。医師から薬を処方されているが、症状の改善が見られず、ネットで調べた結果、当院を受診。
初診
状態確認とテスト
初診時に全身のバランステストを実施し、体の歪みを確認。
特に後頭部、仙骨、脊椎に歪みが見られ、自律神経の乱れが影響していると判断されました。さらに、セロトニンテストを実施し、セロトニンの低下が影響していることがかんがえられる。
施術内容
「仙骨アプローチ」、「神経リンパポイントマニピュレーション」を行い、セロトニン活性療法を施しました。施術後、患者様は表情が和らぎ、少し気持ちが楽になったとおっしゃいました。週2回のペースで施術を続けることに決定。
2回目(3日後)
経過
2回目の施術時には、患者様は電車で外出することができましたが、息苦しさを感じる場面があったとのこと。ただし、以前のような強い発作は起きなかったとの報告がありました。
施術内容
この日は「後頭骨の脊椎反射ポイントマニピュレーション」と「神経リンパポイントマニピュレーション」、さらに背部施術を行い、セロトニン体操の指導も実施しました。
3回目(さらに3日後)
経過
患者様は外出時の発作が少しずつ減少し、冷や汗や動悸も和らぎつつあると感じています。しかし、依然として胸の圧迫感が残っており、まだ完全には安心できない状況です。
施術内容
「仙骨上アプローチ」と「前頸部アプローチ」を中心に、神経リンパポイントのマニピュレーションを行いました。また、内臓アプローチを取り入れ、胃の不快感を軽減する施術を行いました。
4回目(さらに4日後)
経過
発作の頻度は減少しており、動悸や息苦しさも徐々に軽減しているとのことです。
ただし、夜間の不眠が続いており、朝の倦怠感が残っています。
施術内容
「後頭下部アプローチ」と「下顎部~耳後方アプローチ」を行い、脳活性アプローチも実施しました。施術後、姿勢を意識するようになり、生活習慣の見直しにも取り組んでいると報告がありました。
5回目(さらに3日後)
経過
1日5~6回の小さな発作が時折発生しますが、全体的に良くなっていると感じているとのことです。姿勢を意識することが増え、夜更かしを避け、和食中心の食生活にシフトしています。
施術内容
「仙骨揺らし」と「頭蓋顔面マニピュレーション」を中心に行い、セロトニン体操をさらに強化する指導を行いました。発作の回数が減少し、心臓の締め付け感が和らいでいると報告がありました。
6回目(さらに4日後)
経過
少し強めの発作があり辛かったとのこと。
発作自体は減少しており、仕事への復帰も視野に入れているとのことです。
心臓の締め付け感が以前より薄れ、前向きな気持ちになれていると感じています。
施術内容
「後頭骨の脊椎反射ポイントマニピュレーション」、「神経リンパポイントマニピュレーション」、および「内臓アプローチ」を実施しました。施術後、リラックス感が増し、夜間の睡眠も少しずつ改善されています。
7回目(さらに4日後)
経過
小さな発作が日に数回発生するものの、全体的には安定しています。
施術内容
「仙骨マニピュレーション」と「後頭部アプローチ」を行い、セロトニン体操を再度指導しました。姿勢を意識しながら、リラックスできる生活習慣の維持を続けるようアドバイスしました。
8回目
経過
発作がさらに減少し、心臓の締め付け感もほとんど感じなくなってきました。
患者様は、生活の質が向上し、日常生活を楽しめるようになってきたと感じています。
施術内容
「脳活性アプローチ」と「前頸部アプローチ」を行い、内臓の働きを促進する施術も行いました。これにより、全体的な体調がさらに安定しました。
9回目
経過
発作がほぼなくなり、動悸や息苦しさも大幅に軽減しています。患者様は以前よりも前向きな気持ちで過ごしており、仕事にも順調に復帰できています。
施術内容
「仙骨揺らし」と「後頭下部アプローチ」を中心に、神経リンパポイントマニピュレーションを行いました。施術後、さらにリラックス感が増し、日常生活がより快適に感じられるようになりました。
10回目
経過
症状は以前の半分以下になったと自覚しており、心身ともに安定しています。患者様は、以前のような不安感は格段に少なくなったとのこと。
施術内容
「後頭骨の脊椎反射ポイントマニピュレーション」、「内臓アプローチ」を行い、全体的なバランスをさらに整える施術を行いました。施術後、さらに前向きな気持ちが持続し、生活の質が向上しました。
患者様は、6ヶ月ぶりに単発での仕事をされ、発作が薄れていると感じており、仕事に対する不安感も軽減されています。仕事に以前のように復帰したいと、前向きになっています。
考察
この症例では、自律神経の乱れと体の歪みが根本的な原因と考えられます。薬物療法のみでは十分な改善が見られない場合、身体のバランスを整える施術を取り入れることで、早期に症状の改善が見られるケースがあります。週2回のペースでの施術を続けた結果、患者様の症状は着実に改善し、最終的には発作の頻度が減少し、日常生活を取り戻すことができました。
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西島整骨院でございます。